「痛くて目が覚める」
「おしっこがしたいのに勃起したまま」
そんな記憶を懐かしく思う日が来るとは・・・
”勃ち”が悪くなる、勃起不全の傾向が見え明確に始める頃には
いつしか<朝勃ち>をしなくなっていることに、気づくこととなります。
最期に朝勃ちしたのはいつだろう?
思い出せないということは、少なくとも最近ではないということです。
そもそも、いちいち覚えないほどに”当たり前”だった現象というのは
しなくなってからどれくらいたったのか?ということも、正確には覚えていないものです。
そうして、徐々にEDの症状は重くなっていくのです。
もう一度朝勃ちがしたい
毎日できるようになりたい
あの感覚を取り戻したい
どうすれば、また朝勃ちを繰り返す日々を取り戻せるのでしょうか?
朝になるとなぜ自分の意志と関係なく勃起しているのか?
朝勃ちが、ふつうの勃起”と異なる最大の点が「性欲」と関連していない点です。
「性的な刺激」を受け興奮することで、”いわゆる勃起”は始まります。
一方で朝勃ちは”無意識”に始まり、”いつの間にか”勃っているものです。
朝勃ちとは、正式には「夜間陰茎勃起現象」と呼ばれます。
勃起現象には、まだ分かっていないことも多く
こと夜間陰茎勃起現象は、未だに度々従来の考えが覆されており
確かなことというのは、なかなかはっきり言えないことが現実です。
しかし、夜間陰茎勃起現象が起きる重大の理由の1つとして
その真の目的としては、「ペニスのメンテ」であると考えられています。
陰茎海綿体に血液を充電させ、”正常な勃起機能”を保つために起きるものであると。
ちんこというのは、使っていなければ劣化してしまうものです。
そういったことも想定して、劣化を防ぐために定期的に勃起させているのです。
また、まだ「精通(精液の製造)」が始まっていない年齢でも起きることがあるのは
いつの日か必要な射精に備えて、”勃起の練習”をしていると考えられています。
たとえ性的な刺激を受けなくても、”来るべきタイミング”のために準備しているのです。
いずれにしても、朝勃ちとても重要な意味のある現象と言えます。
また”早朝”にかかわらず、寝ている間には定期的に勃起現象が起きています。
朝起きて気づいた時に、たまたま勃っているものを”朝勃ち”と呼んでいるにすぎません。
睡眠というものが、その”深さの質”によって
- レム睡眠(眠りが浅く脳が活発)
- ノンレム睡眠(眠りが深く脳が鎮静)
の2つに分かれることは、多くの方がご存じと思われます。
この2つは、1度の眠りで90分間隔で入れ替わると考えられています。
朝勃ちは、眠りの浅い「レム睡眠時」に起きるものであり
目が覚めるということは、眠りが浅いということであり
勃起している時に、起床しやすくなるのは当然のことでもあります。
「いい朝勃ち」をすることが重要
体の健康状態をそのまま反映している
あらゆる健康状態のバロメーター
朝勃ちには、そんなイメージがある方も多いと思いますが
実は60歳以上の”老人”と呼ばれる人にも、夜間陰茎勃起現象が見られます。
ただし、若い人と異なるのは、ノンレム睡眠(深い)時にするということです。
これは身体反応として”あべこべ”であり、身体機能が壊れていると考えられます。
また実は朝勃ちというのは、”そうそうなくならないもの”でもあります。
気付いていない間に起こっている可能性もあり、神経質になる必要はありません。
ただし、あくまで「正しい朝勃ち」をすることが大切であることは間違いありません。
”する”ことが大切であり、”正しくする”ことはもっと大切なのです。
朝勃ちは、下半身の”メンテナンス”を担っている現象でもあるのです。
朝勃ちの質は「本当の心身の健康」を反映している
勃起現象は、未だに謎に包まれている部分も多いですが
それが起きる際には、「神経」が大きな役割を関わっていることは間違いありません。
興奮を脳に伝えるのも神経であり、
そして、こと夜間陰茎勃起現象には「自律神経」が大きく関わります。
自律神経とは、
- 交感神経
- 副交感神経
の2つで構成されている、”無意識”の身体機能に関わる神経です。
内臓を動かしたり、体温を調節してくれている存在です。
睡眠時のレム睡眠・ノンレム睡眠の切り替えにも関わっており、
自律神経(神経全般)が”やられている”際には、うまく機能しないのは当然のことです。
上記したように、”朝勃ちがおかしくなってきている”際には
自律神経を含めた、神経事情全体に問題があると考えましょう。
神経が”いかれてしまう”典型的な理由が、”糖尿病による神経障害”であり
糖尿病の進行過程に起きる勃起不全の、理由そのものでもあります。
興奮が脳にうまく伝わらず、また脳からの勃起の指令が陰茎に伝わっていないのです。
”リラックスしてから”寝ることを心掛ける
たとえ”肉体的には”問題がなくても、自律神経にトラブルを招くこともあります。
その典型的な理由が、「ストレス」です。
ストレスは、あらゆる点で、あらゆる勃起現象にマイナスを生みます。
正常な朝勃ちをするために必要なこととは、”眠りの質を高めること”です。
正常な睡眠時に、正常な夜間陰茎勃起現象は起きるのです。
そして、そのために必要なものが「睡眠前のリラックス」になります。
そもそも、勃起時に活発になる副交感神経を優位にするためには
リラックスが欠かせないものであり、リラックスしなければ勃起はできないのです。
朝勃ちから遠ざかっている人というのは、もれなくストレスを抱えているはずであり
ストレスの軽減だけで、また戻って来ることも珍しくはありません。
本当に勃起に必要なのは、「心身の健康」という最も大切な基礎なのです。